story4動機の確認と優先順位

家を買う動機は人それぞれだ。たとえば「賃貸の家賃を払い続けるのがもったいないな」と思ったり。あるいは「結婚することになったから」「子どもが生まれることになったから」という動機もある。また、それらの動機は現状の生活への不満から生じるケースが多く、「通勤時間が長くてしんどい」「買物施設が遠くて不便」「間取りの使い勝手が悪い」「そもそも部屋が狭い」といったことが挙げられるかもしれない。

じゃあ、我が家の場合はどうだろう?やっぱり「車」が一番の動機だ。「愛車をぜんぶ駐車できる家」が私たちにとってピンとくる家であり、家探しで迷ったら立ち返るべきところ。私のアルファと奥さんのミニ、さらにロードバイクと電動自転車、三輪車まで停められて、まだまだ余裕がある。こんな家、なかなかないと思う。

100点満点の家なんてない、というのは頭ではわかっている。でも頭の片隅では「もしかしたらどこかにあるかもしれない」「今はないけど近いうちに売りに出るかもしれない」と考えていたりする。そういうときは優先順位を整理するのだ。
ゆったりとした駐車スペースのある新築戸建がほしい。でも予算を考えると郊外にしか物件はない。それだと通勤がタイヘンだし、生活環境は大きく変えたくない。ということはつまり、エリアの優先順位は結構高いということだ。
連棟住宅で建て替えができないのはちょっと気になるけれど、それはリノベーションでクリアできるし、それよりも居住空間が確保できればいい。「階段の少ない物件」も実はそれほど優先順位は高くない。
そうやって整理していくと、改めてこの物件がいいように思えてきた。

80点をつけられる物件だったら購入を決めてもいい。あとの20点分は言ってみれば「伸びしろ」で、住み出してから自分たち自身で100点に近づけていくものなのだ(ま、これ、担当の不動産営業マンの受け売りなんだけど)。
ボックスガレージで(壊れやすい)愛車の整備をしたり、洗車をしたり。奥さんとチビと一緒に買い物に行って、階段を上がって荷物を運び入れる。そんなときに交わす会話もみんないい思い出になるのだろう。たぶん。ガレージにはまだゆとりがあるから、友人が来ても駐車スペースに困ることはない。きっとうらやましがるだろうな。あ、そういえば、ルーフバルコニーもあったじゃないか。アウトドア気分を味わいながらのホームパーティーってのもいいかもね。

だんだんその気になってきたぞ。いいよね?この物件で。